ご使用のご感想 No.000 MARUZEN CA870 フルチューニング

2021年4月4日日曜日 No.000 CA870 STOCKのご使用のレポートをお送りいただきまし た。誠にありがとうございます。

                                      

「お世話になっております。
無事、荷物が届きましたので本日シューティングレンジにて動作確認をしてきました。特に問題なく動作しています。
以下、所感です。

・最初に手に持ったときに、箱出しとは違うずっしりとした重量感、先台やストックなどの可動部/固定部共にかなりの剛性感を感じました。

・先台部分の動きがきっちりしているため、構えた時に安定しやすく、スムーズなコッキング操作が出来ました。今回はスペーサを入れたままノズル絞りで調整していただきましたが、純正よりもコッキングしやすかったです。ただ、自身の操作もきっちりしないと先台が前進しきれていなかったりするので連射には若干の慣れが必要でした。

・最長40メートルのシューティングレンジで実射してきました。

40m:ホップがしっかり掛かり、弾道も安定しているので初速を絞った状態でも十分狙って撃ちにいけると感じました。
30m:12.5cm円ターゲットを等倍オープンダットサイトで撃ってきました。集弾性が安定しているため、等倍でもバシバシ当てにいけます! 銃の慣らしや扱いの習熟が十分になればバリケードから顔半分出しているような相手でも余裕で狙えると思います。 メインで利用するフィールドの最長交戦距離が大体30m程度なのでこの結果はかなり嬉しいです!
20m以下:ゲーム中だと速射することもある距離感ですが、コッキング操作がしやすいため安定して撃ち続けることが出来ました。

・発射音はサプレッサー無しでも甲高い音はしますが純正よりもそこそこ小さいです。なにかしらのマズルアタッチメントをつけると一気に高音が収まるのでとても静かになりました!(本来消音機能のないショートトレーサーをつけても静かになるんですが何でですかね?)

・研磨されたパーツの質感がとても滑らかで綺麗でした。 純正の独特な質感から金属のような輝きが出るのはすごいですね!

以上です。総合的にとても満足しています。
予定にはなかったのですが、撃ってて楽しかったので併設されているサバゲーフィールドで実戦してみました。
バリケードが多いものの、各バリケードから射線自体は20~30m先まで通る広いエリアだと、頭一個分出ている相手にしっかりヒットを取り続ける事ができました!
サプレッサーをつけると発射音がとても静かなため、発射したことに気づいていない相手に遠距離から当てることも出来ました。
障害物同士の隙間を通しての射撃も出来たため実戦での使用感もバッチリです!
10m以下の近距離戦になるCQBエリアでも速射がしやすいため電動/ガスガン相手のギリギリの撃ち合いでも正面切って戦うことができました。」            

                                    

 ご満足いただけて安堵いたしました。

「マズルアタッチメントをつけると一気に、、、とても静かに、、」

インナーバレル出口がアウターバレル内の空洞に位置しているため、反響が大きいのだと思います。空洞を何かで埋めるだけでも静かになりますよね。また、アタッチメント+トレーサー装着で共鳴する空間が長くなりますので、音の周波数が下がる=低い音になるのだと思います。

CA870を作動しなくなるまで使い込んでいらっしゃるので、使いこなしが流石です。勉強になりました。

以前にチューニングさせていただいた室内戦用Gスペックを「ショート化できないか?」とご相談いただき、情報交換しながらたどり着いたのが「VSRではシリンダー容量が大きすぎる!」でした。インナーバレルを短くしていくと電動ガンのシリンダー・ピストンが最適になり、さらに短くするとエアコキハンドガン並みの小ささが適しているということになります(純正パーツのみのチューニング前提の場合)。

CA870は規制値上限付近やレギュレーションに合わせた出力の調整がVSRと同様ノズルの絞りで自由にできます。ホップ調整も微調整が可能で重量弾も撃ち出せます。取り回しが良く、長距離と超重量弾を欲張らなければ「ONE OF THE BEST」かもしれませんね。安価ですし、、流通が途切れるのはしょうがないか。

MARUZEN CA870 フルチューニング ご予約いただきました

2021年3月30日火曜日 発送いたしました。

                                                                                                                                      

2021年3月29日月曜日  ご依頼主様からOKをいただきました。ありがとうございます。ここまでの加工で静音性はGスペックと同等?になります。

弾道の最終テストをして発送の準備をいたします。

                                                                                                                               

2021年3月25日木曜日 Gスペックをお使いいただいていますお客様から第一号のご予約を頂戴いたしました。誠にありがとうございます。

ご愛用のCA870が作動不良になり、新調しようとお考えだったそうです。

加工内容、仕様はお打ち合わせさせてください。

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2021年3月28日日曜日  ご連絡ありがとうございます。NO.000の試作機を調整してお使いいただきます。室内戦仕様ということで、弾速0.20gで90m/s未満に調整(ノズルを絞る)。トレーサーをご使用。

 

2021年3月29日月曜日  出力調整完了。0.20gで82.0-83.0m/sにしました。グリスを塗り直しましたので馴染むとわずかに上昇すると思います。f:id:tascoTitan:20210329102915j:plainf:id:tascoTitan:20210329102939j:plain

f:id:tascoTitan:20210329103005j:plainピストンヘッドに0.8mm厚のアクリル系両面テープで高反発中密度のウレタンスポンジをつけました。使用するグリスに対しての耐性をテスト済みです。f:id:tascoTitan:20210329103722j:plain

銃口部はお手持ちのアタッチメントをお使いいただけるよう「箱出し状態」になっています。

何かご希望がございましたら、お申し付けください。以上でよろしければ発送の準備をいたします。

 

MARUZEN CA870 NO.000 試作機 完成形と課題

2021年3月23日火曜日  頬付けして撃つにはストックが低いので、ポーチ内に硬いウレタンスポンジを入れて高さを調整しています。構えた時に眼の高さが合っていると楽ちんです。

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スコープはもう少し後ろに載せたいのですが、アウターバレルの付け根にあるホップ調整のイモネジにレンチを差し込むスペースが必要なため、この位置になります。レンチを加工すればばもっと後ろに載せられますね。

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野外で最大飛距離付近を0.32g弾でテスト。弾の消費が早い!早い!装弾数40発がすぐ撃ち終わるのはポンプアクションならでは.

撃っていて感じたのは、「もっと作動の安定感が欲しい!」ということ。具体的には「メカボ内のシリンダー(ノズル)の安定?なのですが、現象としては「発射音にバラつきがある」。気をつけて(発射時の先台の保持)撃っていないと、ワンマガジン同じ弾道(上下、伸び)にならない。外側からできることは「先台の前進位置を一定にする(出来れば前後2mm程の遊びの前方で止まっている)」→「マガジンリングと先台の接触を密にする」でしょうか。

VSRでも同じ(コッキング後にシリンダーが前後に動かない、ガタつかないようにする)なのですが、シリンダー後半が外に出ていて直接ボルトハンドルが付いている「ダイレクト操作」なので対処は容易です。ポンプアクションは先台からアクションバー経由で発射機構を動かす「リモート操作」で、シリンダーの停止=アクションバーの動作の規制は内部のロック機能で行います。内部に手をつける前に外部の操作部分で「補助すること」ができないか検討するのが良さそうです。

テストを続けます。

MARUZEN CA870 N0.000 試作機 追加加工とテスト 一旦完成 

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2021年3月22日月曜日 出力測定と遠距離弾道・ホップ調整を確認していて気になった部分に追加の加工をしました。

出力の最大値は0.20g 94.8m/s 0.90j、0.28g 82.7m/s 0.96j、0.32g 78.2m/s 0.98jです。ホップアップは余裕で0.32g弾をグイーと持ち上げられます。

初めてこの銃を撃ちましたが、弾道は良好。使いこなせば面白そうです。先台は前進時に2mmほど前後に遊びがありますが、目一杯前進させた状態で撃てば、発射音・弾道も安定しています。コッキング後は先台は引けないようにロックされるのですが、後方に少しでもテンションを与えるとメカボ内のシリンダーの固定が甘くなる感じで、発射音が変わり弾道も変化することがあります。

この状態でテストしています。

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サプレッサーの取り付け部は、これと別の方法も検討します。アウターバレルが樹脂なので現状では長くて重いサプレーサーは使えません。真っ直ぐに固定するのが難しくサプレッサー内部に頻繁に被弾します。ただもう少しだけ消音性能が高いものも試したいですね。f:id:tascoTitan:20210322195644j:plainf:id:tascoTitan:20210322195843j:plain

アウターバレル内は、マガジンリングの位置から後方(インナーバレルを支えている内部パーツから後ろ側)ほぼ全面に制振材とアルミテープを施工しました。

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マガジンリングの外側にアルミテープを貼り、窪みに高密度のウレタンスポンジを入れて、先台(フォアエンド)を戻した時(発射時)のガタつきを軽減しました。スポンジの形状や材質は改良すると思います。

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f:id:tascoTitan:20210322201520j:plainマガジンリングの内側もアルミテープを貼り、マガジンチューブがピッタリと嵌るようにしています。これでアウターバレルが更にしっかり固定されます。f:id:tascoTitan:20210322201906j:plain

ここまでで、現在思いつく加工は全てやってみましたので、以降は実射テストをしていきます。f:id:tascoTitan:20210322202425j:plainf:id:tascoTitan:20210322202528j:plain

以上で、CA870 ゼロ号機のチューニングを一旦終了します。使いながら改良点を探します。

ご覧いただき、有難うございました。